人事に携わっている方でしたら、内定辞退に遭遇した経験があるかと思います。私自身、地方で採用をおこなった内定者から東京に上京する前日などに内定辞退の連絡を受けると、「受け入れ準備を整えた段階で、なぜ内定辞退なんだ!」と憤った経験があります。
 採用は、内定後のフォローが重要です。企業目線で考えれば、内定を出したのだから入社するのが当たり前だと考えるかもしれませんが、内定者は入社までに、様々な葛藤があります。

 在職中の内定者であれば、退職を申し出ることで上司から「あなたのことを高く評価していた。今後昇給、昇格も考えている。」など甘い言葉で引き止められるケースが考えらえます。
 内定者は、新しい環境で本当に上手くやっていけるのか心配になります。特に中途採用では、短期間で戦力になることが求められているため、期待に応えられるか不安になるのです。
 このような内定者の気持ちをそのままにしておけば、悩んだあげく内定辞退に繋がります。
 内定後入社まで時間がある場合は、適度なタイミングで連絡を取ってください。落ち込んでいるようであれば、来社を促して話をしてみてください。会社案内や配属予定部署の上司やメンバーを紹介することも、不安を払拭するうえで有効です。
 内定者にとって面接をしてくれた採用担当者を信じて入社しますが、内定後採用に携わった担当者から音沙汰がなければ、本当に大丈夫かと不安になるケースもあります。

 リフォーム会社の社長から、大卒採用の内定辞退が多いと連絡がありました。どのような最終面接をしているのか確認をしたところ、社長面接前に学生に内定が出たら入社する確率を書かせて、100%以上でなければ内定を出さないという採用をおこなっていました。
 実際100%、120%と書いた学生が内定を辞退しているのですから、そんなアンケートは無意味だと伝えました。そして社長は、これまでの説明会、面接を通じて自社の仲間として頑張ってくれるか質問をして、「Yes」の学生と固い握手をするだけでいいと伝えました。その結果、内定辞退がゼロにはなりませんでしたが、大幅に減少しました。

 内定者は、面接や内定後の採用担当者の対応から、入社後の自分の姿をイメージします。
 内定を出したら終わりではなく内定者の気持ちを汲み取り、不安を払拭して仲間の一員になれるよう対応してください。

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谷所 健一郎(やどころ けんいちろう)
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