内定をもらっても辞退をすることは可能ですが、注意すべき点があります。
内定通知を受けたら、受諾するか否か考えたうえで、速やかに連絡を入れるべきです。
第一志望の結果が出てから決めたいという方がいますが、企業は内定辞退のリスクを考えますので、待ってもらうよう申し出ても受け入れてもらえない可能性が高いと考えてください。
内定を受諾しておきながら辞退することは、社会人のモラルとしてはいかがなものかと思います。内定受諾を撤回する場合、新たな採用をおこなわなければならず、企業に多大な迷惑をかけることを考えてください。
内定受諾の撤回について労働基準法では問題ありませんが、民法では、例えば入社にあたりパソコンを準備したため、パソコン費用の損害賠償を請求される可能性があります。
中途採用では、欠員や増員のための募集が多く、内定を辞退されることで、業務に大きな支障をきたすことがあるのです。
内定を受諾すべきポイントは、内定企業でどれだけ必要とされる人材になれるかという点です。企業規模が大きくても存在価値を発揮できなければ、仕事に価値観を見出せないかもしれません。小さな会社でも能力を発揮できる仕事であれば、意欲を持って仕事に取り組むことができます。
採用担当者の対応を振り返ってください。入社後の活躍を期待されていると実感でき、やるべきことが見えているならば、ぜひ転職すべきでしょう。
逆に上から目線で入れてやるという雰囲気であれば、入社しても活躍するフィールドが見出せないかもしれません。
内定を受諾するか否かは、内定企業でどれだけ必要とされる人材になれるかという点で、見極めてください。
20回に渡り連載をさせていただきましたが、今回が最終回となります。
ありがとうございました!
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谷所 健一郎(やどころ けんいちろう)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 https://cdomain.jp/index.html