今回は、人事担当者向けに自社の魅力や強みを考えようというテーマでお伝えします。
求職者に応募したいと思わせる魅力や強みを打ち出すことが、優秀な人材を採用するためにまずやるべきことです。

 応募者の志望動機が漠然としていて意欲を感じないと嘆く採用担当者がいますが、そもそも自社の魅力や強みを求人情報やホームページに打ち出していなければ、応募企業だからこそ入社したいという志望動機は回答できません。自社のホームページの採用情報に条件面だけ記載するのではなく、採用したい人材に近い社員が生き生きと活躍している姿を掲載することで、求職者の気持ちを動かすことができます。

 自社の魅力や強みは、応募者にきちんと伝えなければ、応募者は理解できません。
複数の採用担当者がいる場合は、自社の魅力や強みについてお互いに共通した認識を持ち、面接で伝える必要があります。

 魅力や強みは、企業規模や知名度だけではありません。大企業ではなかなか携われない仕事も中小企業であれば実践で活躍できる魅力もあります。
 何時間も満員電車に乗って通勤する必要がないことが、応募者にとって魅力になることもあります。資格や技術を身に着けられる環境も、魅力として打ち出すことができます。
 今は、小さな企業でも10年後の理想とする会社の姿を伝えれば、求職者にアピールできます。

 企業が応募者を選別するように応募者も企業を選択しています。採用業務は自社の魅力や強みを打ち出して、求職者の気持ちを引き寄せることが重要です。人事担当者が「どうせ・・・」と自社の魅力や強みを打ち出さなければ、応募者の気持ちは動きません。
「来るもの拒まず、去る者追わず」では、採用は難しいと考えてください。

 社員を大切に考え育てていく環境は、企業規模や地名度に関係なく構築できます。むしろ一人一人に目を配ることができる中小企業だからこそ打ち出せる強みかもしれません。
 求職者に対して、どのような魅力や強みを打ち出せるか、ぜひ考えてみてください。

<<お問い合わせ>>
谷所 健一郎(やどころ けんいちろう)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 https://cdomain.jp/index.html